【左】県外から練習に参加し、踊りの腕を磨いた植村さん=南内町演舞場【右】10年ぶりに都連に復帰した松本さんと、デビューを飾った長女羚愛さん=12日、藍場浜演舞場

 やっぱり踊りはやめられない-。13日、子育てに奮闘しながら阿波踊りに情熱を注ぐ女性も演舞場へと繰り出した。ゑびす連の植村愛さん(28)=神戸市、主婦、東みよし町出身=と、都連の松本彩さん(32)=徳島市西新浜町1、保育士。2人のきらりと光る笑顔としなやかな女踊りが祭りに花を添えた。

 ゑびす連・植村愛さん

 南内町演舞場で、はつらつとした表情で女踊りを披露した植村さん。高く掲げた手をたおやかに動かし、優美な踊りで観客を魅了した。「夫と子どもたちへの感謝を込めて踊った」とにっこり。
 
 昨年10月、フェイスブックの連員募集を見て、ゑびす連に加わった。徳島市で行われる練習に、多いときで月4回、神戸の自宅から車で通い続けた。その間、娘2人の面倒は夫が見てくれた。「家族みんなが応援してくれてうれしかった。遠い距離も苦じゃなかった」

 小学生の時に東みよし町の連で踊り始め、就職で神戸に移ってからも関西の連で男踊りを15年近く踊ってきたが、女踊りは初挑戦。出産育児で約2年のブランクがある上、リズムの取り方が違うため苦戦した。自宅では毎日、2拍子のリズムに合わせた屈伸運動を欠かさなかった。
 14日には初めて夫と娘たちが演舞場に駆け付ける。「本場の踊りで魅了したい」と意気込んでいる。

 都連・松本彩さん

 松本さんは3児の母で育児、家事、仕事を精力的にこなす。高校1年のときに都連に入り、阿波踊りのとりこになった。夏の本番が一番の楽しみだったが、長女を授かった2006年からは遠ざかっていた。

 育児や家事に追われながらも、子どもたちと家で踊ったり、演舞場で見る阿呆になったり。「寂しかったけど子どもが優先ですから。それでも機会があれば踊りたいという気持ちは常にありました」

 今春、都連の小寺順子連長から復帰の誘いがあった。10年ぶりの踊りに最初は戸惑ったが、長女羚愛さん(8)=津田小3年=と共に練習に打ち込んだ。母親業と仕事を両立し、夜は2時間ほど踊りに汗を流した。忙しい日々にも充実感があった。

 開幕日の12日は母娘で藍場浜演舞場へ踊り込んだ。デビューとなった羚愛ちゃんは「お母さんと踊れてうれしい」。13日も両国本町演舞場で踊った松本さんは「最高の気分。夢は子ども3人と踊ることです」と満面の笑みを浮かべた。(矢田諭史)有名人も大浮かれ  

 阿波踊り2日目の13日も、お笑い芸人や女優らが次々と演舞場に現れた。阿波っ子に負けじと個性的な踊りで大浮かれ。熱気に包まれた踊り天国をさらに沸かせた。