自作の筏を使った川下りを楽しむ参加者=美馬市穴吹町の穴吹川

 徳島県美馬市穴吹町の穴吹川で5日、恒例の「穴吹川筏(いかだ)下り大会」があり、県内外の41チームが出場した。大会は30回の節目を迎えた今年で最後。参加者は強い日差しの下、手作りの筏を操り、日本一の清流での「ラストレース」を楽しんだ。

 年齢制限のないエンジョイの部(5キロ、設定タイム100分)に31チーム、中学生の部(2・5キロ、75分)に10チームが出場。設定タイムとの差の小ささを競った。

 今年は水量が少なめで、浅瀬で筏を下りて引く場面が目立った。流れが速い箇所ではオールや竹のさおを巧みに使い、スムーズにコーナーを通過する参加者も。石にぶつかるなどして転覆したチームには、観客らからひときわ大きい声援が送られた。

 エンジョイの部は「健祥会美馬チーム」、中学生の部は「三島中D.K.E」が優勝した。

 中学校の同級生と初めて参加した木村勇太さん(31)=東みよし町足代=は「筏は壊れたけどなんとかゴールできた。転覆したときに魚がいるのを見て、きれいな川だと思った」と話していた。

 大会は1983年にスタートし、台風などでの中止を除き今回が30回目。実行委は「川の認知度アップに一定の役割を果たした」として、開催を終えることにした。

 武田大三郎委員長は「無事終えることができてほっとしている。今後も穴吹川に多くの人が集まるような新たなイベントを考えたい」と話した。