第100回大会の開会式で堂々と入場行進する鳴門の選手=甲子園球場

 第100回全国高校野球選手権大会が開幕した5日、徳島県代表の鳴門高校の選手は、力強い足取りで聖地の土を踏みしめた。スタンドで見守った保護者ら約20人はチームの活躍を期待し、大きな拍手を送った。

 出場56校中13番目に入場。徳島大会の優勝旗を持った三浦光翔(こうしょう)主将(17)=3年=を先頭に、ベンチ入りメンバー18人が元気よくグラウンドを一周した。

元気よく行進する鳴門高校の選手をスマートフォンで撮影する仲野智也さん(左から2人目)と広美さん(同3人目)=甲子園球場

 100回記念大会の開会式とあって人気が高く、保護者らはまとまった席を確保できなかった。チームカラーの紺のTシャツを着て一塁側スタンドに陣取ったのは仲野仁一朗選手(18)=3年=の父智也さん(42)=鳴門市撫養町南浜、食品製造会社経営=と母広美さん(41)=看護師。行進する仁一朗選手をスマートフォンで撮影し「堂々として誇らしい」と感激していた。

 池田高卒業生の2人は26年前の74回大会の時もアルプススタンドにいた。当時1年生。智也さんは野球部員、広美さんは吹奏楽部員として応援し、チームは8強に入った。智也さんは「甲子園でプレーできる息子がうらやましい」と目を細め、広美さんは「できることをしっかりやってチームに貢献してほしい」と激励した。

 岸拓磨選手(18)=3年=の父宏之さん(44)=同市大麻町桧、会社員=はバックネット裏で1人で見守った。野球を始めた小学1年の時から100回大会に出ると言い続けていた息子の勇姿を見つめ「腰のけがを乗り越え、夢だった甲子園に来た。心ゆくまで楽しんでほしい」と感慨深げだった。