常に清潔感のある格好でいることを心がけている。「仕事中に塗料がついたり汚れたりしたら必ず着替えるようにしています」。

常に清潔感のある格好でいることを心がけている。「仕事中に塗料がついたり汚れたりしたら必ず着替えるようにしています」。

環境に優しい水系外装用塗料・ナノコンポジットを使うなど、会社全体でSDGsに積極的に取り組む。

環境に優しい水系外装用塗料・ナノコンポジットを使うなど、会社全体でSDGsに積極的に取り組む。

【塗装】三栄塗装
佐々木涼さん(30・板野町出身)

 塗装の魅力は「自分の作品が残ること」と誇らしく話す佐々木涼さん。以前は別の職業に就いていたが、三栄塗装に勤める同級生からの紹介がきっかけで、「この会社で働いてみたいなと思ったんです」と転職を決意した。社長・佐々木将治さんの人柄に惹かれたのも理由の一つ。「社長はすごく気さくで面倒見がいい人。それと、ここで働く人たちの雰囲気に惹かれて」、昨年4月に入社した。これまでに塗装職人として5年ほど働いた経験を持つ涼さんは、丁寧な仕事がモットーの三栄塗装の即戦力に。几帳面な性格で、細かいところを塗るのに自信を持つ。「保護テープなしで、刷毛を使ってまっすぐ塗るのが得意です」とはにかむ。

 大変だと感じるのは養生。これは外壁を塗装する前に、塗る箇所以外に塗料が付着しないようにビニールシート等で保護する工程のこと。「部屋の空気を喚起できるようにしてほしい」「出入り口を確保したい」といったお客さんの要望に応え、最初から四方すべてを養生するのではなく、まず2面のみをシートで覆って作業するなど工夫を凝らす。作業中にお客さんの意見を取り入れたり近隣の住民を気遣ったりと、現場で柔軟に対応する。

 今の目標は、国家資格である一級塗装技能士の取得。試験に向けて、年月が経過して退色、艶落ちした壁面の色に合わせて塗料を混ぜて作る調色の練習に励んでいる。リフォーム工事で用いられることが多く、作りたい色を再現するための観察力や塗料の選び方、乾燥後に微妙に変化する色の度合いなどを想像する力が不可欠だ。塗装の技法の中でも特に難しいとされており、涼さんにとってはまだ経験が浅い分野。「場数を踏んでいくのが大事なのでどんどん挑戦したい」と意気込む。

>>三栄塗装
徳島県上板町佐藤塚西316
088-694-5319