全国高校総合体育大会(インターハイ)第5日は5日、三重県津市の津市産業SCなどで22競技が行われた。徳島県勢は12競技に出場した徳島県勢では、弓道男子団体で徳島市立が4位入賞した。準々決勝で今治工(愛媛)を15-14で下した徳島市立は準決勝で延岡学園(宮崎)に敗戦。3位決定戦では市前橋(群馬)に敗れ、表彰台を逃した。
バドミントン団体は男子の徳島商と女子の城東がいずれも1回戦で姿を消した。なぎなたの団体は鳴門が予選リーグで、フェンシングの男子団体は城ノ内が初戦の2回戦でそれぞれ敗退した。少林寺拳法の男子組演武決勝で藤田涼我・松尾明英組(つるぎ)は14位。
女子バレーボール決勝で、徳島市出身の西川有喜・吉野姉妹が在籍する金蘭会(大阪)は下北沢成徳(東京)に敗れ準優勝だった。第6日の6日は9競技に県勢が出場する。
全国制覇逃すも充実感
目指していた日本一にはなれなかった。それでも持てる力は出し切った。男子団体で県勢として1999年の城ノ内以来19年ぶりに4強入りを果たした徳島市立。吉野主将は「もっと上に行きたかったけど4位という成績には納得している」と充実感を漂わせた。
ベスト4を懸けて臨んだ準々決勝は今治工(愛媛)との四国対決。四国高校選手権の決勝トーナメント1回戦で敗れた相手で、選手たちはリベンジに燃えていた。チームを勢いづけたのは大前の多喜。4射全てを的中させる皆中を決め「自分の仕事ができた」。1中差の勝利に貢献した。
準決勝では優勝した延岡学園(宮崎)に善戦した。大下、笹田の2人が皆中の活躍を見せたがわずかに及ばなかった。2中にとどまった吉野主将は「あと2本当てられなかったことが悔やまれる」と残念がった。
全国制覇が夢物語ではなく、手に届くところにあると実感した選手たち。2年生の大下は今冬の全国高校選抜大会を見据え「優勝できるよう練習を積む」と決意を新たにしていた。