徳島県小松島市堀川町のカフェ「ロゼッタ・カフェ・カンパニー」が、米国のチョコレート専門店の商品を使ったアレンジコーヒーの販売を始めた。目新しいメニューで地域に若者を呼び込もうと、チョコレートを日本展開する会社社長の堀淵清治さん(66)=同市松島町出身、米サンフランシスコ在住=と企画した。
カフェが使っているのは「ダンデライオン・チョコレート」の商品。同社はカカオ豆の仕入れから製造、販売まで一貫して手掛けている。堀淵さんは品質の高さに注目し、東京や京都などに販売店を開設している。
堀淵さんが2014年に帰省した際にカフェを訪れ、店長の竹村浩史さん(33)=徳島市中前川町1=と知り合った。小松島の活性化について話し合うようになり、店のコーヒーとチョコレートを一緒に味わってもらおうと意見が一致した。
竹村さんは都内でのバリスタ(コーヒーの抽出職人)の修業経験を生かし、堀淵さんから仕入れたチョコレートにエスプレッソなどを合わせた「モカチーノ」(630円)や、チョコの風味を生かしたソフトクリーム(店内580円、持ち帰り450円)など11品を昨年11月に商品化した。店内ではチョコレートも販売している。
メニューは人気を集めており、堀淵さんは「自ら携わっているチョコレートを地元の人に食べてもらいたいと思っていた。若者が集まるきっかけになればうれしい」。竹村さんは「多くの人に来店してもらい、地域を活性化させたい」と話している。