安全保障関連法案に反対する「9・12徳島県民大集会」が12日、徳島市の藍場浜公園で開かれた。参加者は1200人(主催者発表)で、徳島県内での安保法案への反対行動としては最大規模。徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが「あらゆる戦争は悪」というメッセージを寄せ、法案の廃案を訴えた。
集会は県内の平和団体など65団体でつくる実行委が主催し、市民や弁護士、労働組合員などが参加した。実行委の共同代表を務める寂聴さんは、メッセージで「憲法9条を守らなければ日本は世界に大うそをついたことになる。いい戦争などない」と主張した。
共同代表の1人で、「戦争をさせない1000人委員会」徳島の事務局長、大西聡弁護士が「憲法違反であり、必要性に疑問がある。国民の安全がより脅かされる恐れもある」と法案の問題点を指摘。「廃案を求めて声を上げ、平和な社会の実現に取り組んでいく」とするアピール文を採択した。
集会の後、参加者は「戦争させない」「9条壊すな」と書かれたプラカードなどを掲げ、中心市街地を約1時間かけて行進した。