全国の小学生を対象にした「第47回ゆうちょアイデア貯金箱コンクール」(ゆうちょ銀行主催)で、徳島市の渋野小4年の村田さくらさん(9)と、城東小1年の新居優奈さん(7)の作品が、第5席に当たる「すてきなデザイン・アイデア賞」に選ばれた。
村田さんの作品名は「まほうをかけられたふしぎなアニマルたち」。牛乳パックや段ボールなどで作った台車の上で、猫やキリン、鳥といった動物が遊ぶ様子を表現した。上部に設けた投入口から硬貨を入れると、内部にある風車形のパーツが回転し、連動して外側にある時計の針なども回るという仕掛けが施されている。
昨年度のコンクールで友人が同じ賞を受けたと知り、「自分も挑戦してみたい」と意欲を燃やした。村田さんは「工作が好きで、いろんな仕掛けを考えるのが楽しかった」と喜ぶ。木工工作コンクールへの出品も目指すという。
新居さんは童話「おおきなかぶ」をモチーフにして、おじいさんや動物たちが力を合わせてカブを抜く場面を再現した。空き箱をフェルトで覆って作った貯金箱本体の内部はシーソーのようになっており、硬貨を投入すると、その重みで反対側のカブが徐々に上がる仕組みになっている。
夏休みに1週間ほどかけて製作した。カブがすぐに抜けてしまわないよう、紙粘土で作ったカブに重りを入れるなどして調整した。「お金を入れるたびに楽しくなる貯金箱があればいいと思った。賞に選ばれてうれしい」とほほ笑んだ。
コンクールには全国9350校から53万4279人(県内103校5671人)が応募した。すてきなデザイン・アイデア賞には219人が選ばれた。