完成した五角あんどんを確認する杉本さん=牟岐町中村

完成した五角あんどんを確認する杉本さん=牟岐町中村

あんどんを受け取り喜ぶ生徒=牟岐中

あんどんを受け取り喜ぶ生徒=牟岐中

 高校受験シーズンを迎え、牟岐町中村の建具職人杉本大亘(とものぶ)さん(88)が、合格の語呂に合わせて作った「五角あんどん」を牟岐中学校の3年生12人に贈った。2023年で9回目。

 木製の五角柱で、一辺の長さ6センチ、高さ11センチ。内部にろうそくを立てる皿がある。建具を作った際に出た端材を使用。志望校に入学できるように、との思いを込めて22年12月から作業を始めた。木枠には、生徒が「高校に入っても頑張れ」「自分の夢をかなえて」などのメッセージを互いに書いた紙を貼った。

 町では旧暦の七夕に、町内の橋などにあんどんを飾る風習がある。生徒は25日に受け取り、百々杏爽葉(あさは)さん(15)は「牟岐伝統のあんどんにしてもらってありがたい。志望校合格に向けて頑張る」と笑顔を見せた。