高松市中心部のオフィス街で歯科医院を開業して14年目になる。医院は中央公園前にあり、2階にある診察室の大きな窓から見える豊かな緑が落ち着いた雰囲気を醸し出す。1日平均35人の患者が来院し、予約は常に2週間先まで満杯だ。「患者との信頼関係を大切にしている。リラックスできる環境でじっくりと治療を受けてもらいたい」と話す。

 「歯は貴重な資産。できるだけ抜かず残すように知恵を絞っている」。これが診療方針だ。深刻な虫歯になる前の予防に力を入れており、健康な歯を保つため定期診断の大切さを力説する。

 「歯は城の石垣と同じ」が持論で、互いに支え合っているので1本欠けると全体の歯のバランスが崩れるという。「口の中を見れば健康状態が分かる」と言い、医療用の拡大鏡を使って診察する。小さな変化を見逃さないよう、患者とのコミュニケーションも欠かさない。

 小学生の時に通った徳島市の歯科医院で優しく治療してもらったことがきっかけで歯科医を志した。徳島大歯学部を卒業し、大学の先輩に誘われて高松市の歯科診療所に就職。市内で歯科臨床座談会を主宰する歯科医の後を受け継ぎ、2002年に歯科医院を開業した。

 「徹底的に患者に寄り添う姿勢は師匠に学んだ」。気さくな人柄で患者と関係を深めて家族ぐるみで付き合う。引退後の夢は友人、知人が集う喫茶店を開くことだ。

 歯科医院で受付を担当する妻、高校1年生の長女、妻の両親と高松市で5人暮らし。父母がもち麦うどんの店を営む上板町の実家に年3、4回帰る。「自然がいっぱいの徳島は落ち着く。何と言っても食べ物がうまい」。毎年秋には患者らにスダチを振る舞っている。

 かめい・としゆき 上板町神宅出身。神宅小、上板中、板野高、徳島大歯学部卒。1993年に高松市のア歯科診療所に就職。金澤歯科医院を経て2002年4月に同市天神前で歯科医院を開業し、13年4月、中央公園南側のビル2階に移転した。高松市西春日町在住。48歳。