春らんまんの踊り絵巻を今年もみんなで楽しもう―。徳島新聞社は、4月29日に阿波踊りイベント「徳島城 阿波おどり」を徳島市の徳島中央公園一帯で開く。2022年同時期に初開催した「阿波おどり春の祭典 紡ぐ」を継承し、踊り手の熱気あふれる乱舞だけでなく、観客参加型の新たなスタイルを提供する。徳島が誇る伝統文化の振興と発展の機会として定着を図っていく。
県阿波踊り協会徳島支部の合同演舞で幕開け。有名連や一般連などが出演し、徳島城博物館前のお花見広場で「流し踊り」、やぐらを組んだ鷲の門広場で「輪踊り」、蜂須賀家政像前広場の特設ステージでは「舞台踊り」と多彩な演舞を披露する。フィナーレは踊り手と観客が一体となり、新緑のお花見広場を練り歩く「城山踊り」を繰り広げる。
桟敷は設けず、各所に観覧スペースを用意。レジャーシートや折り畳み椅子を持ち込むことができ、花見気分で踊りを楽しめる。会場一角にはキッチンカーが複数台並び、にぎやかな雰囲気の中で徳島の食も満喫できる。踊り手のパフォーマンスや観客の表情、にぎわう会場などイベント全般をテーマにした写真コンクールも開催する。
プレイベントとして、県協会徳島支部の合同連による「流し踊り」を公園内で企画。3月5日午後2時から助任川沿いの園路、4月2日午後0時半からは「蜂須賀まつり」のオープニングに登場する。3月は「蜂須賀桜編」、4月は「ソメイヨシノ編」と銘打ち、桜との共演を楽しんでもらう。
2022年のイベントは5月1日に開催。県内外の踊り連33連の約千人が参加し、家族連れら約2万5千人でにぎわった。今回の開催に当たり、徳島の春の祭典により親しんでもらい、今後の定着につながるよう「徳島城」をイベント名に盛り込んだ。
開催時間は午前11時~午後4時。入場無料。出演プログラムは4月上旬に発表予定。雨天中止の場合は4月30日に順延する。
◇
徳島新聞社は、1月31日から有名連や学生連、企業連、県外連などイベントの参加連を募る。1回の出演時間は8~10分。参加申込書は徳島新聞デジタル版からダウンロードできる。締め切りは3月15日。