捕獲されたピットブル=30日午後1時15分ごろ、徳島板野署

捕獲されたピットブル=30日午後1時15分ごろ、徳島板野署

 29日から北島、藍住、板野の3町で目撃情報が相次いだどう猛で力の強い中型犬ピットブルが30日、板野町のJR阿波大宮駅付近で捕獲された。徳島板野署によると、けが人は確認されていない。

 30日午前11時40分、駅付近の住民から県動物愛護管理センターに目撃情報が寄せられた。駆け付けた職員4人が畑にいた犬をおびき寄せ、捕獲用の器具を頭に通して午後0時20分ごろ捕まえた。体長50センチの雄で毛色は茶と白。首輪はないが人慣れしており、お座りもできることから飼い犬とみられる。

 センターは目撃された地域でピットブルを飼っている14軒に電話したものの、今回の犬の飼い主ではなかった。今後20日間、センターのホームページに掲載して飼い主を探す。名乗り出る人がなく、犬の性格が譲渡に向かないと判断すれば、殺処分する可能性がある。

 30日は北島、藍住、板野3町の教育委員会が、幼稚園や小中学校に「見かけても近寄らず、近くの建物に入るように」などと注意を促した。署は板野町の大坂峠や板野東小学校付近をパトロールした。

 ピットブルは、闘犬にするため品種改良された犬種。どう猛とされるが個体で性格は異なる。ここ数年の県内で、人に危害を加えた事例はない。