徳島市のとくしま動物園北島建設の森で2022年夏に生まれたライオンの3きょうだいは元気に育っています。休園日の1月30日に取材しました。
この日も相変わらずのわんぱくぶりです。体つきは一層たくましくなり、うなり声もなんだかすごみを感じます。
やはり暖かいのが好きなよう。パドックの日差しが陰った時は寒そうに身を寄せ合い、太陽に照らされ出すととたんに活発に走り出します。
22年8月に生まれてまもなく半年。飼育担当者によると、最近は子ライオンがお乳を飲む場面を見ないと言います。乳離れの時期に徐々に近づいているのでしょうか。通常ならおおむね生後7、8カ月で乳離れするとされているので、間もなくかもしれません。
その代わり、食べる肉の量は激増です。豚や鳥などの肉を以前の倍近い1キロほど食べています。体重は推定30~50キロ。かわいいからといって簡単に抱きかかえられる体ではなくなりました。
3頭の性格も立場も少しずつ変わってきたよう。リーダー的な存在が一番体の大きい雄のアマニ。彼が食事をしている場所に他の2頭が近づくと威嚇し、絶対に譲りません。もう一頭の雄のパーチェは穏やかで、いつものように1頭だけでいることもしばしば。雌のモエルは好奇心旺盛な性格が丸分かりのおてんばぶりだそうです。
パドックや獣舎が見渡せる「サバンナハウス」には29日、「平和へのメッセージ」をテーマにした募集ボードが設置されました。平和を意味する3頭の名前にちなみ、平和へのメッセージを来園者から募っています。ボードには早速、「生まれてきてくれてありがとう」「世界に平和を!」「みんながげんきにすごせますように」など、手書きのメッセージが80余りも寄せられていました。
次回配信は2月上旬の予定です。