東日本、中日本、西日本の高速道路3社が、老朽化した道路や橋の改修のため新たに1兆円程度が必要との試算をまとめたことが30日分かった。首都高速と阪神高速を含めると1兆5千億円になる。今後の点検で劣化や損傷がさらに見つかれば追加費用が発生する可能性がある。政府は有料期間を延長して財源を確保する方針だ。

 3社は2014年、中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故をきっかけとして3兆円に上る改修計画をまとめ、橋の架け替えなどを進めてきた。ただ定期点検などの結果、14年時点では想定できなかった劣化が確認され、約500キロの区間で対応が必要となったという。