徳島を代表する水産物のアオリイカが近年不漁に見舞われている。県によると、2022年の水揚げ量は20トンで、ピークだった1999年の196トンから9割近く落ち込んだ。温暖化の影響が主な要因とみられる。県内随一の水揚げ量を誇る日和佐町漁協では禁漁期間を決めたり、アオリイカが育つ産卵床を設置したりと対策に乗り出している。

 日和佐町漁協にはアオリイカ専門の漁師が約20人いる。従来は年間を通して出漁していたものの、漁獲量が激減しているため、昨年は稚イカが成長する5月15日から9月30日までを禁漁期間と決めた…