徳島市と姉妹都市提携を結ぶポルトガル・レイリア市の小学生約5千人に、徳島市国際交流協会理事の渡忍さん(89)=同市南佐古一番町=が日本の伝承物語を収めた本をプレゼントした。渡さんは10年にわたってレイリア市の若者を徳島市に招き、両市の交流を深めてきた。新型コロナウイルスの感染拡大で行き来が難しくなったため、現地の子どもたちに本を通して日本を紹介しようと考えた。
寄贈した本は「大阪のカエルと京都のカエル」「石屋さんの願いごと」などの5話が収められている。日本を紹介するためドイツで出版されていた本をポルトガル語に訳し、冒頭に両市の友好関係について説明する文を付けた。本の制作はレイリア市が手掛け…
残り556文字