広島に原爆が投下された時刻に合わせて黙とうする参加者=鳴門市大麻町の東林院

 広島原爆の日の6日、徳島県内でも各地で核兵器廃絶を願う催しがあった。参加者は犠牲者の冥福を祈り、平和な世界の実現を誓った。

核兵器廃絶と平和を願って鐘を突く参加者=小松島市の地蔵寺

 鳴門市大麻町大谷の東林院では、被爆後の残り火をともしたモニュメント「平和の火」の前で集会(非核の政府を求める徳島の会など主催)があった。原爆が投下された午前8時15分、約100人がモニュメントに向かって黙とうした。

 原爆投下当時、広島県呉市の旧海軍工場に学徒動員されていた春藤嘉雄さん(87)=松茂町広島=が赤い閃(せん)光(こう)やきのこ雲を見た体験を紹介。「この世の地獄だった。いかなる理由があっても戦争はいけない」と訴えた。

 同市大麻町桧の市賀川豊彦記念館で開かれた平和祈念朗読会(NPO法人賀川豊彦記念・鳴門友愛会主催)では、平和を願う詩やエッセーが読まれた。

 小松島市松島町の地蔵寺では原爆の鐘・平和の鐘の集い(小松島平和行進実行委員会主催)があり、市民16人が参加。千羽鶴を飾った鐘楼前で、般若心経を唱えて犠牲者の鎮魂を祈った。原爆投下時刻には1人ずつ鐘を突いて非核の実現と反戦を誓った。

 核廃絶と平和な社会の実現を訴えながら県内を走る「反核・平和の火リレー」(県青年学生平和友好祭実行委主催)が始まり、ランナーが阿南市を出発した。8日まで県内を巡り、原発の稼働停止・廃炉などを求める要請書を各市町村に提出する。3日間で延べ600人の参加者が152区間163キロを走る。

 徳島駅前では、反核・憲法フォーラム徳島のメンバー8人が「日本は核廃絶の先頭に立とう!」などと書かれたチラシ150枚を通行人に配り、街頭演説した。