東みよし町の三加茂中学校が、「早寝早起き朝ごはん」の推進に取り組む学校や団体に贈られる、2022年度の文部科学大臣表彰を受けた。18年度から地域住民が中心となって生徒に朝食を提供している「こどもーにんぐ」の活動が評価された。
同校では年3~6回程度、始業前の午前7時半から約20分間、住民と教職員がパンやスープ、野菜ジュース、ヨーグルトなどの朝食を生徒に振る舞う。毎回、全校生徒の半数近くに当たる約80人が参加する。
活動は、保健室を頻繁に訪れる生徒の約9割が朝食を取っていない実態が、学校運営協議会の会合で報告されたのがきっかけ。食材は町社会福祉協議会の支援金で購入しているほか、地元の社会福祉法人十字会が運営する「石窯工房ぴ~た~パン」がパン約200個を無償で提供している。
2年の井上彩さん(14)は「友達と一緒に楽しく朝ごはんを食べると一日を元気に過ごせる」と取り組みを喜ぶ。協議会の七條公香(ひろこ)会長(63)は「地域の方々や先生の協力で続けられている。朝食を食べる習慣をつけて健康な体をつくり、笑顔で学校生活を送ってほしい」と語った。
全国では51団体が表彰を受けた。10日に都内で表彰式がある。