徳島市東沖洲1のマリンピア北緑地にある足つぼを刺激するコーナー「自然浴さんぽ路」がSNSで注目されている。突起のある道を歩くのだが、短文投稿サイト・ツイッターでは「数歩でギブアップ」「めちゃくちゃ痛かった」といったコメントが見られ、かなりの難敵ようだ。実際はどうなのか、体験してみた。

 

 自然浴さんぽ路は北緑地の東側にある。楕円(だえん)形のコースになっていて、道幅約80センチの一周約16メートル。手すりに囲まれ、地面に大小さまざまな形の突起が出ている。看板には「くつを脱いで歩いてください」「危険ですからゆっくり歩いてください」などと注意が書かれていた。

 

 早速、靴を脱いで手すりにつかまりながらスタートした。恐る恐る足を踏み出したが意外に大丈夫。順調に進んでいく。しかし、小石のような突起を踏んだところで体の芯に響くような痛みが走った。中盤に差し掛かると痛みが増し、一気にペースが低下。何度も立ち止まってようやくゴールしたものの、一周回りきるまでに約2分もかかってしまった。

 

 2010年3月に北緑地が整備された際、平均台やうんてい、平行棒などの体力作りの器具とともに設けられた。管理する徳島県東部県土整備局によると、設置の目的は「周辺の労働者や住民の健康増進のため」とのこと。SNSで話題になっていることについて担当者は「知らなかった」とした上で、「注意を守って安全に楽しんでほしい」と呼びかけた。(鈴江宗一郎)