2014年2月、ソチ冬季五輪開会式に出席したIOCのバッハ会長(左)とロシアのプーチン大統領(共同)

 2014年2月、ソチ冬季五輪開会式に出席したIOCのバッハ会長(左)とロシアのプーチン大統領(共同)

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は1日、ウクライナ侵攻でスポーツの国際大会から除外されたロシアとベラルーシ選手の復帰を「中立」の立場などの条件付きで国際オリンピック委員会(IOC)が検討する方針について、専門家が評価したと発表した。

 国連の人権理事会から特別報告者として任命された専門家2人は「私たちがその方向で決断するよう、さらに国籍に基づいて選手が差別されることのないよう促した」と談話を出した。「戦禍に苦しむウクライナ選手を支持したいという願望は理解する」としつつ「IOC、さらに五輪を取り巻くスポーツ界は差別を禁じる国際人権の規範に従う責務がある」とした。(共同)