【サンパウロ共同】中米エルサルバドル中部テコルカに1日までに、4万人を収容できる巨大刑務所が完成した。敷地の広さは約166ヘクタールで東京ドームの約35個分に相当。同国当局者は「米州最大」としている。ブケレ政権は犯罪集団の取り締まりを強化しており、刑務所の定数超過に対応するためだという。
エルサルバドルでは「マラス」と呼ばれる犯罪集団がはびこり、殺人件数は世界有数。ブケレ政権は昨年3月から非常措置に当たる「例外的体制」を続け、米CNNテレビスペイン語放送(電子版)などによると、これまでに成人人口の約2%に当たる約10万人が拘束された。