東京都八王子市の東京都立大南大沢キャンパスで昨年11月、教授の社会学者宮台真司さん(63)が襲われた事件で、容疑者とみられる死亡した無職の男(41)=相模原市=の自宅から、おのと一緒に包丁1本が入った袋が見つかり、押収されていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課は現場に持ち込んだ可能性があるとみて、凶器の特定を急いでいる。
捜査関係者によると、おのや包丁に血痕はなかった。目撃者の話などから、宮台さんは柄の長いもので襲われたとみられ、全身を切られたり刺されたりして重傷を負った。捜査1課は、おのが凶器だとしても矛盾はないとしている。