1999年に起きた埼玉・桶川ストーカー事件で、被害者の両親が事件の首謀者の男らに損害賠償を求めた民事訴訟の記録をさいたま地裁が廃棄していたことが2日、地裁への取材で分かった。事件では、県に対する損害賠償訴訟の記録も廃棄されている。
訴訟は殺害された女子大生=当時(21)=の両親が、中傷ビラをまかれ名誉を損なわれたなどとして、男ら17人に賠償を求めたもの。男らに支払いを命じる判決が確定するなどしている。
地裁は「保存期間の5年を満了した」として、2012年2月の県への訴訟と同じ日に廃棄。判決文は保管されているという。