路面のゆがみが確認された徳島自動車道上り線。路肩から側線にかけてくぼんでいる=1日、美馬市美馬町西大佐古(西日本高速道路四国支社提供)

路面のゆがみが確認された徳島自動車道上り線。路肩から側線にかけてくぼんでいる=1日、美馬市美馬町西大佐古(西日本高速道路四国支社提供)

路面のゆがみを確認する作業員。手前の上り車線の路肩(白い印が書いてある付近)がややくぼんで見える=2日正午ごろ

路面のゆがみを確認する作業員。手前の上り車線の路肩(白い印が書いてある付近)がややくぼんで見える=2日正午ごろ

 美馬市美馬町西大佐古の徳島自動車道上り線で、路面の一部にゆがみが見つかり、西日本高速道路四国支社は、点検修復作業のため1日午後10時10分から美馬インターチェンジ(IC)―井川池田IC間(22・6キロ)の上下線を通行止めにした。道路直下に埋設された排水管が劣化して変形したのが原因。2日に修復作業を始めたが、解除のめどは立っていない。

 同支社によると、異常が確認されたのは美馬ICから西に約4キロの地点。1日午後2時15分ごろ、道路点検中の同支社の作業員が、上り線の路肩と側線にかけての部分が約1メートルにわたり数センチくぼんでいるのを見つけた。

 周辺を調べた結果、路面から約1~6メートル下に埋設されている鉄製の排水管(直径1メートル、長さ約60メートル)が約15メートルにわたって変形していることが分かった。経年劣化とみられ、同支社は2日から、排水管の内側に新たな管を差し込み、隙間をモルタルで埋めて修復する仮復旧の作業を始めた。作業完了後、路面のくぼみを直す。

 地中の排水管を取り出して付け替えるには長期間、道路を通行止めにする必要がある。今後、専門家の意見を聞きながら大規模な改修の必要性があるか検討する。排水管は昨年8月の定期点検時に経年劣化によるさび付きを確認していたが、変形などがなかったため補修はしなかった。

 同支社は、通行止めの実施中は国道192号などを迂回(うかい)路として利用するよう呼び掛けている。迂回路を経由して両IC間を乗り継いだ場合は通行料金を調整する。