【ニューヨーク共同】アップル、グーグルの持ち株会社アルファベット、アマゾン・コムの米IT大手3社が2日発表した2022年10~12月期決算は、いずれも純利益が減少した。世界的なインフレによる購買意欲の減退や企業の投資縮小が理由で、景気減速の影響が鮮明となった。堅調だったアップルも中国での供給減が重なり、19年1~3月期以来の減収となった。
アップルの売上高は前年同期比5%減の1171億5400万ドル(約15兆円)。純利益は13%減の299億9800万ドルで2四半期ぶりの減益だった。中国政府による新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策が生産に影響した。製品別では、iPhone(アイフォーン)の売り上げが8%減、パソコン「マック」も29%減だった。
アルファベットは純利益が34%減の136億2400万ドルだった。売上高は1%増の760億4800万ドル。
アマゾン・コムは売上高が9%増の1492億400万ドルだったものの、純利益は98%減の2億7800万ドルとなった。