農林水産省が3日発表した2022年の農林水産物・食品の輸出額は前年比14・3%増の1兆4148億円となり、10年連続で過去最高を更新した。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ外食需要が回復したほか、円安で日本産に割安感が出たことが追い風となった。新型コロナ拡大前の19年(9121億円)に比べると約5千億円増えた。
政府は輸出額を25年に2兆円、30年に5兆円に拡大することを目指し、海外の販路開拓やブランド品種の国外流出防止などの支援を強化する。
22年の内訳は、農産物が8870億円、水産物が3873億円、林産物が638億円などといずれも過去最高だった。