「産休・育休期間中の人らのリスキリング(学び直し)を後押しする」とした国会での岸田文雄首相の答弁に批判が相次いでいる。首相は釈明したが、県内の母親たちからは「子育てで手いっぱいで、学ぶ時間などない」「首相こそ子育てをリスキリングしたほうがいい」と育児の現実に対する理解不足に憤りの声が上がる。

 岸田首相は1月27日、参院代表質問で与党議員がキャリアアップにつながる可能性のある産休・育休中のリスキリング支援を提案したのを受け、「育児中などさまざまな状況にあっても、主体的に学び直しに取り組む方々をしっかりと後押ししていく」と答弁。この発言に対し、交流サイト(SNS)などでは反発の声が上がった。

 1歳の長男を育てるため育休を取得する徳島市の公務員女性(32)は「息子が生まれてしばらくは、寝る時間さえまともに確保できなかった」…