路面の一部にゆがみが見つかり、上下線が通行止めとなっていた徳島自動車道美馬インターチェンジ(IC)―井川池田ICについて、西日本高速道路四国支社は3日、応急復旧工事を完了し、4日午前0時に同区間の通行止めを全面解除した。

 同支社によると、2日午後10時すぎから修復作業を開始。路面下に埋設され、変形していた排水管の内側に新たな管を入れて隙間をモルタルで固めた。くぼんだ路面はアスファルトで舗装し、路面の形状計測と実走をして安全に走行できるかを確認した上で解除した。

 排水管が変形した原因は経年劣化とみられるが、同区間には10カ所埋設されている。同支社は今回のトラブルに伴う大規模な調査や工事は予定していないが、「日常点検で異常が見つかれば適切に対応する。排水管が変形した原因を詳しく調査し、有識者の意見を踏まえて対策を検討する」としている。

 同支社は通行止めを実施中、国道192号などを迂回(うかい)路として利用し、両IC間を乗り継いだ場合の通行料金を調整していた。どちらかのICを出た後に規制が解除されても、区間内のICから入れば料金は調整される。