鳴門市大麻町の本家松浦酒造場が4日、立春限定の純米吟醸生原酒「鳴門鯛(たい) 立春朝搾り」を出荷した。
3日夜から4日午前0時にかけて搾った酒を瓶詰めした。出荷作業後、近くの阿波神社で祈祷(きとう)を行い、能田諭宮司が商売繁盛や大願成就などを願って祝詞を上げた。予約販売制で、昨年と同量の3500本(720ミリリットル換算)を造り、徳島、香川両県の酒屋6店が持ち帰った。
立春朝搾りは日本名門酒会(東京)が実施を呼び掛け、今年は全国43の酒蔵で行われた。搾りたての日本酒を味わえるとあって、年々人気を集めているという。県内からの参加は本家松浦酒造場だけだった。
10代目蔵元の松浦素子さん(58)は「アルコール度数もうまみもちょうど良く仕上がった。フルーティーで芳醇(ほうじゅん)な香りを楽しみながら味わってほしい」と話した。