講演や事業発表を通して起業への考えを深めた「まちしごとファクトリー」の最終セミナー=徳島市の徳島大常三島キャンパス

講演や事業発表を通して起業への考えを深めた「まちしごとファクトリー」の最終セミナー=徳島市の徳島大常三島キャンパス

 地域での起業や人材育成を支援する「まちしごとファクトリー」(徳島大、徳島新聞社、県信用保証協会主催)の本年度最終セミナーが4日、徳島市の徳島大常三島キャンパスであった。会場とオンラインで約50人が参加し、起業に対する考えを深めた。

 受講生5人が、地域に根差した事業計画をプレゼンテーションした。若い竹から作ったメンマを販売して放置竹林の解消につなげる取り組みや、体験ツアーを通して地方で暮らす人と移住希望者をつなぐマッチングサイトの運営といった事業内容を発表。事業が抱える課題について、参加者は意見交換した。

 ゲストによる講演もあり、2020年に香川県宇多津町に開業した「四国水族館」の経営・運営に携わる会社の代表取締役流石(さすが)学さん(44)が登壇。「想いを仕事にして地域社会に貢献する―四国水族館のミッションより―」と題し、水族館の構想や事業を進める際のポイントについて語った。