石井町出身で英ロンドン在住の木村史子さん(62)が、夫の正人さん(61)=国際ジャーナリスト=と共に、車椅子をウクライナに贈るプロジェクトを進めている。同国では、ロシアの侵攻を受けて車椅子の不足が深刻化。不用となった車椅子を修理し、海外に贈る活動をしている日本のNPOとウクライナの支援団体を橋渡しした。

 木村さん夫妻は昨年、別の人道支援活動に携わった際、ウクライナの医療支援などを行う「フューチャー・フォー・ウクライナ」(FFU)の代表者から同国の車椅子事情を聞いた。国民にとって高価な車椅子は、以前から数も不足していた。ロシアの砲撃が始まると、車椅子を必要とする負傷者らが増え、さらに不足している…