2022年度の徳島県産スダチの不作を受け、果汁を扱う県内の加工会社や酒造会社に影響が広がっている。県民になじみのある「すだち酒」などの販売を初めて休止せざるを得ないケースも出始めた。
本家松浦酒造場(鳴門市)では、主力の「しゅムリエ すだち酒」をはじめスダチ果汁を使ったリキュール4種の販売を3月から休止する。リキュールを作るのに毎年、県内を中心に加工会社から果汁を14トンほど仕入れているものの、今期は5トンしか確保できなかった。十代目蔵元の松浦素子さんは「消費者に迷惑をかけることになった」と話す。
再開時期は、23年度のスダチの収穫が反映される10月になる予定…
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