3月に開館25周年を迎える大塚国際美術館(鳴門市)は、来館者の投票で人気ナンバーワンの陶板画を決める企画「名画―1グランプリ」を開催している。好きなアイドルやキャラクターなどを応援する「推し活」になぞらえ、名画と画家を紹介するテレビアニメも放送中。同館は投票を呼び掛けている。
「名画―1グランプリ」には、同館が展示する約千点の中から▽ダビンチ「モナ・リザ」▽ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」▽フェルメール「真珠の耳飾りの少女」▽クリムト「接吻(せっぷん)」▽ゴッホ「幻の『ヒマワリ』」▽モネ「モネの『大(だい)睡蓮(すいれん)』」▽ムンク「叫び」―の7作がエントリー。館内投票所や公式ウェブサイト、交流サイト(SNS)から5月7日まで投票でき、同月末に結果を発表する。
館内映像と組み合わせたアニメ「名画と7人の巨匠たち セブンボイスミュージアム」は、毎週月曜午前0時からサンテレビで放送している。画家の生まれ変わりというキャラクターが学芸員となり、「推し名画」の紹介を通して「名画―1グランプリ」を盛り上げる内容だ。3月19日までで1話15分(全11回)。動画投稿サイト・ユーチューブでも配信している。
同館ではアニメと連動し、出演する声優がエントリー作品などの解説を収録した有料音声ガイドを貸し出している。キャラクターを描いたグッズや作品をイメージしたスイーツなども販売している。公式ツイッターアカウントにはアニメや出演声優をきっかけに来館したり、作品を好きになったりしたという声が寄せられているという。
3月11日午後5時半からはアニメ出演の声優によるトークイベントを開く。先着450人。参加料8800円(入館料含む)で、セブンチケットやセブン―イレブン店内端末で取り扱っている。問い合わせは同館、電話088(687)3737。