岸田文雄首相の秘書官荒井勝喜氏がLGBTなど性的少数者への差別発言で更迭された問題を受け、当事者支援団体「LGBT法連合会」などが7日、記者会見を開き、差別禁止など人権保障に向けた法整備を急ぐよう政府に要請した。人格を否定する言葉に怒りや悲しみが広がっているとし「政府が率先して差別を広げ、命や尊厳を踏みにじり、苦しめている」と批判した。

 連合会の安間優希理事は会見で、憤りだけでなく「普通に暮らせる状況は遠い」という諦めの声も多いと指摘。「やっぱり外出してはいけないんだ」と思い詰める人もいると声を震わせた。