徳島の邦楽界の未来を担うホープとして活躍する箏曲家、遠藤咲季子(さきこ)さん(25)=石井町石井=の演奏会「箏(こと)コンサート」が19日、徳島市のあわぎんホールで開かれる。初のソロ演奏をするほか、国内外で活躍する箏曲の俊英LEOさんを特別ゲストに迎えた共演もあり、現代箏曲の魅力を堪能できる。

 県文化振興財団が徳島から名アーティストを育てる企画として主催。ソロ曲は、故沢井忠夫が1980年、野坂昭如の短編小説「火垂(ほた)るの墓」を題材に作った「火垂るII」。戦災の悲惨さとともに、命のきらめきや一筋の希望の光をイメージ。珍しい奏法を用いるため技巧と表現力が問われる難曲だ…