徳島市出身の武市和希さんと坂東志洋さんが所属するロックバンド「mol-74」が、自主レーベル「11.7(イチイチナナ)」を立ち上げ、第1弾となる新曲「花瓶」をリリースした。バンド結成当初からこだわってきた季節や風景を感じさせる音楽作りの追求へ、原点回帰の再スタートを切った。武市さんと坂東さんに、自主レーベル設立や新曲へ込めた思いなどについて聞いた。
バンドは、ボーカル兼ギターの武市さん、ドラムの坂東さんに、ギターの井上雄斗さんとベースの高橋涼馬さんを加えた4人組。レーベル名は、高橋さんが加入して現在の4人体制となった日付である「11月7日」にちなんでいる。
バンドは約3年間所属したメジャーレーベルとの契約を更新せず、自主レーベルの設立を選んだ。坂東さんは「僕らは曲の風景描写や季節感を大事にしているけど、メジャーレーベルならではのタイアップ重視を考えると、自分たちが思う時季にリリースするのが難しくなってくる」と吐露し、「意図した通りに聴いてもらうには自主レーベルにした方がより良いのかなと思った」と振り返る。
武市さんは「結成当初から『自分たちにしかできないことをやろう』というのが基盤にあった。そういう意味で結成13年目にして落ち着くところに落ち着いたという感じ」と説明。「売れたい、有名になりたいと考える中で、自分たちがこだわっていたことよりも、周りがやっていることに追い付こうとする方に比重が行っていた。今後は上手に操作しながら徐々に調整していきたい」と決意を新たにする。
新曲「花瓶」について、武市さんは「自主レーベルになっても挑戦をやめたくなかったので、バンドとして過去にないくらい挑戦している曲」と語る。
楽曲全ての作詞を手掛けてきた武市さんだが「歌詞なんて何でもいいってくらい興味がなかったけど、今回は誰もしていない表現を考えようと悩みに悩んだ」と明かす。「サビ頭の『花言葉を咲かせて』という表現はまだあまり誰も使っていないし、挑戦という意味で象徴的。自分なりに苦しんだり、もがいたりした先にできたものなので、一発目にふさわしい曲かなと思う」
坂東さんも「今までドラムでたたけるようなフレーズを入れていたけど、それを度外視して、どうすれば曲をかっこ良くできるかに焦点を当てた」と言う。その上で「そのフレーズで曲がかっこ良くなるなら、ちゅうちょなく入れたので、今回は結構前衛的なリズムになっている。自分的にかなりチャレンジできた曲になった」と力を込める。
18日に京都、26日に東京で行うライブは既にソールドアウト。続く3月には4日の大阪を皮切りに名古屋、東京を巡るツアーを控えている。
2人は今後の活動に向けて「これからは季節や風景に焦点を当てて作る曲が増えてくると思うので、季節ごとのイベントができるというのも自分たちの強みの一つになってくるかもしれない」と期待する。
地元徳島での活動にも意欲を見せる。「自主レーベルも設立したわけだし、今年こそ本当に1回くらいは徳島で演奏できるようにしたい」と坂東さん。武市さんは「ライブをするだけじゃなく、何か面白いことができたらいいなと思っているので、まずは徳島の皆さんにもっと認知してもらえるように頑張っていきたい」と話した。(植田充輝)
mol-74 two-man tour「harunohibiki」
大阪
日程:2023年3月4日(土)
会場:大阪 心斎橋JANUS
ゲスト:Homecomings
前売り:¥4,000
当日:¥4,500
OPEN:17:00
START:17:30
<一般発売>
イープラス:https://eplus.jp/mol-74/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/mol-74-
ローソン:https://l-tike.com/order/
名古屋
日程:2023年3月17日(金)
会場:愛知 名古屋今池3STAR
ゲスト:オレンジスパイニクラブ
前売り:¥4,000
当日:¥4,500
OPEN:18:30
START:19:00
<一般発売>
イープラス:https://eplus.jp/mol-74/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/mol-
ローソンチケット:https://l-tike.com/
東京
日程:2023年3月31日(金)
会場:東京 渋谷WWW
ゲスト:yonige
前売り:¥4,000
当日:¥4,500
OPEN:18:15
START:19:00
<一般発売>
イープラス:https://eplus.jp/mol-74/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/mol74-
ローソン:https://l-tike.com/