第18回統一地方選の第1弾となる徳島県知事選と県議選が12日、投開票される。知事選は、無所属現職で4選を目指す飯泉嘉門(54)、共産新人の古田美知代(66)の両候補が票の上積みを目指し、追い込みをかけている。県議選は過去最多の7選挙区で14人が無投票当選を決め、残る7選挙区の25議席をめぐり35人が争っている。人口減少の克服や地域経済の再生を誰に託すのか、有権者の審判が下る。

 知事選は、飯泉氏が県内全域の各界各層から幅広い支持を集めて優位な戦いを展開し、古田氏が懸命に追い上げを図っている。前々回2007年、前回11年と同様、飯泉氏と共産新人による一騎打ちで、飯泉県政3期12年への評価が最大の焦点。

 戦いの構図が3回連続で同じになった上、県議選の無投票が過去最多の7選挙区になったことから低調ムードが漂い、投票率の低下が懸念されている。無党派層の投票行動のほか、両候補の得票数や得票率が注視される。

 飯泉氏は、移住・交流の促進による人口減少対策やLED関連企業の集積など200項目の政策を公約集に盛り込んだ。遊説では現職としての実績を強調。政府の看板施策である地方創生の実現に意欲を示し、支持拡大に努めている。

 古田氏は、県議選で党公認候補が立候補している徳島など3選挙区に重点を置いて活動し、街頭演説では「県政転換」を訴える。公約に徳島市中心部の鉄道高架事業の中止や福祉・医療の充実を掲げ、反飯泉票の掘り起こしを図っている。

 両陣営とも選挙戦最終日の11日は、大票田の徳島市で遊説を行い、票の上積みに全力を注ぐ。

◎県議選、7選挙区に35人

 徳島県議選で選挙戦となっている7選挙区では、現職20人、元職2人、新人13人が舌戦を繰り広げている。政党別では自民16人、民主2人、公明2人、共産4人。各党の推薦を受ける無所属候補も絡み、人口減少対策を含む地方再生策を争点にした与野党の議席争いが焦点になる。

 定数が1削減され10議席となった徳島は、現職9人、元職1人、新人2人が激しい集票合戦を展開する。しかしムードは低調で、投票率が勝敗に影響を与える可能性がある。

 板野も定数1削減で4議席となった。現職3人と元職1人、新人2人がしのぎを削る。阿南は、現職3人と新人2人が立候補し混戦となっている。

 現職1人と新人2人が争う三好第1は、現行の区割りとなって初めての選挙戦。2議席を自民で占めるか、民主系無所属と分け合うかに関心が集まっている。

 名西は、選挙後に控える石井町長選も絡み複雑な構図。現職1人と新人3人が大票田の同町を中心に激しく競り合い、2議席を争う。

 那賀は、現職、新人による保守系同士の一騎打ちで、横一線。海部は、現職2人と新人1人が出馬し、現職の一角を新人が切り崩すかが焦点だ。

 鳴門、小松島・勝浦、吉野川、阿波、美馬第1、美馬第2、三好第2の7選挙区は、計14人が告示日の3日に無投票当選を決めている。