2022年12月23日の降雪は、徳島市内で12月としては106年ぶりに10センチを超える積雪となった。温暖な徳島県でも、降るときには降るのである。
地球温暖化の影響か、近年では山間部でも高い山の頂以外で大きな積雪を見ることは少なくなったものの、かつては30センチ程度の積雪は毎年のように見られた。
写真は1967(昭和42)年に西祖谷山村(現・三好市西祖谷山村)で撮影された光景。雪で立ち往生したオート三輪を押し出そうとしている場面を捉えている。運転手や手助けする人がはんてんを着ているのが目を引く。
後方に写る山や道路の様子から、積雪は20センチ程度はあるようだ。脱出に四苦八苦している様子で、この後どうなったのかが気になる。雪が浅く、未舗装道路であればタイヤが地面をかむこともできただろうが...。
オート三輪は回転半径が小さい上、車体の割には馬力があった。カーブや斜度のある山地では重宝されたが、雪には弱かったようだ。