同性婚をめぐる差別発言で荒井勝喜・首相秘書官が更迭されたことを受け、県内の当事者や支援者は差別を禁止する法整備の必要性を訴えている。岸田文雄首相自身も同性婚に関し、「家族観や価値観、社会が変わってしまう」と発言しており、同性婚に肯定的な世論との乖離(かいり)を指摘する声もある。
荒井前首相秘書官はオフレコを前提とした記者団の取材で首相の発言意図を問われ、性的少数者や同性婚に関して「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と差別発言をした。同性婚については「秘書官室は全員反対で、私の身の周りも反対だ」とも述べた。その後、オンレコでの取材に応じて発言を撤回している。
同性パートナーがいる徳島市内の女性会社員(36)は…
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