三毛猫のにこ(推定3歳、♀)は、あわねこ保育園(徳島市)で「こじらせ系女子」と呼ばれる。かまってほしいのか、尻尾を上げてうれしそうなそぶりをしながらスリスリしてくるが、いざ手を伸ばすと逃げて触らせてくれない。

 3年前、まだ子猫だった頃に徳島市不動地区で保護された。交通事故で外傷を負い、臓器が胸腔(きょうくう)内に入って圧迫される「横隔膜ヘルニア」となっていた。息苦しそうな様子だったという。保護した日が25日だったため「25(にこ)ちゃん」と名付けられたが、「にじゅうごちゃん」と呼ぶ人も現れ、ややこしくならないよう今の平仮名書きになった。

 

 しま模様がある「しま三毛」に分類され、短毛でスエードのような質感がたまらない。そのツッコミたくなる性格から、余計にかわいがりたくなる。

気に入られると容易に撫でさせてくれる

 地道に触れ合いを続けると分かち合える日がくるかもしれない。ただ、好かれすぎると足元をぐるぐると回られ、立ち尽くすことしかできなくなるので、ご注意を。(富樫陸)