【左】送検される平石容疑者=14日午後1時45分ごろ、徳島市内【右】送検される藤原容疑者=14日午後1時20分ごろ、徳島市の徳島中央署

【左】送検される平石容疑者=14日午後1時45分ごろ、徳島市内【右】送検される藤原容疑者=14日午後1時20分ごろ、徳島市の徳島中央署

 藍住町教育委員会が発注した学校給食用の阿波牛の購入先選定を巡り、特定の業者に他業者の見積額を漏らして受注させたとして、徳島県警と大阪府警は14日午後、官製談合防止法違反(入札妨害)と公競売入札妨害の疑いで、元同町副町長奥田浩志(64)と元同町議の防水・塗装業平石賢治(46)=いずれも同町奥野=の両容疑者を徳島地検に送検した。

 県警などはこのほか、食肉類販売の「阿波牛の藤原」(松茂町)取締役、藤原誠容疑者(44)=同町広島=を公競売入札妨害の疑いで送検した。

 送検容疑は、2020年10月に藍住町教委が阿波牛の購入先を選ぶために実施した「見積もり合わせ」で、見積書の提出期限だった同月13日、既に提出されていた業者の最低単価が1キロ当たり4980円であるとの情報を奥田容疑者が当時町議の平石容疑者に伝達。情報を平石容疑者から聞いた藤原容疑者が他業者を下回る4899円で見積書を提出し、自身の会社に受注させたとしている。