「女性社員の比率は?」「やりがいを感じるのはどんなとき?」―。大学生が徳島の企業を訪れ、質問をぶつけます。企業の公式ウェブサイトを見るだけでは分からないことも伝えます。徳島にこんな会社があったのか、という発見もあるはず。就職活動の参考にどうぞ。毎週火曜に更新します。 問い合わせや取材の申し込みは seikei-bu@topics.or.jp。
(取材に応対してくれたのは、管理部次長の小松道明さん、営業部徳島営業所主任の廣瀬直輝さん)
―業務内容、仕事内容を教えてください。
室内木製ドアを中心とした内装部材を主に分譲マンションや賃貸マンション、リゾートホテルを手掛けるデベロッパーや建設会社などに100%オーダーメイドで提供しています。採用募集している営業職は、お客さまのニーズを具体的な形にしてお届けする仕事で、製品仕様の打合せから納品までの流れを管理し、必要なものをタイミングよく現場に納めていく仕事です。
―具体的にはどのような部門や部署がありますか。
主に営業部、製販管理部、生産部などがあります。営業部ではお客さまのご要望を聞き、各部門の仕事を調整し、納期に間に合うようにスケジュールを立てるのが仕事です。製販管理部は、図面を描いたり、材料を調達したりする間接部門です。生産部は実際にモノ作りを行う部門です。
―経営理念や社風を教えてください。
「仕事に学んで、仕事に楽しむ」をモットーに掲げています。自らの仕事を最大限楽しめるようにしてほしいという思いからきています。社風は、部門間で垣根を越えてコミュニケーションを取れているのが特徴です。中小企業ならではの強みを生かして、どの部門でも意見や提案を言い合えるようにしています。そうした関係性が売り上げにも良い影響を与えていると感じています。
―2023年度、24年度の採用予定人数はどうなっていますか。どのような選考方法や選考基準で採用されていますか。
今年度の採用予定者は営業部に2人、設計部に1人となっています。採用は、合同説明会などで私たちの会社について知ってくださった人の中から、興味を持ってくれた人に向けて詳しい説明を行い、面接を通して決めます。
―どのような人材を求めていますか。
能力には個人差があると思いますし、仕事をこなしていく上で必要なことは自然と身に付いてきます。それよりもまずは一生懸命に仕事に携われる人を求めています。営業職において売り上げを伸ばすことは確かに重要です。しかし、相手との信頼関係を築くことなく円滑な取引はできません。信頼を勝ち取るのに最も重要なことはひたむきに仕事をする態度だと思います。私どもはお客さまの要望に沿ったものを提供しています。相手の意見に耳を傾け、誠実な姿勢で物事に取り組める人と共に仕事をしたいと考えています。
―働きがいややりがいを教えてください。
現場にご迷惑をかけず、いい製品をスケジュール通りに納品できて、お客さまから「また次も頼むよ」と、精一杯取り組んだ仕事について認めていただいたときは非常にうれしいです。
―入社する前に知っておいてほしいことなどがあれば教えてください。
営業の仕事は当社とお客さまとのつなぎ目であり、コミュニケーションを大切にしています。製造したものに不備があったり違っていたりした場合には、自らがミスをしていなくても厳しい意見をいただくことになります。それは、会社の窓口としてお受けしなければなりません。また、納期の管理にも注意を払っています。特にマンションは生活の場であり、期日までに完成しないと居住予定者の生活に支障をきたすことになります。それを避けるためにも、建設の流れを細かに観察して遅れが出ないように調整する必要があります。最初は不安に感じるかもしれませんが、ひとつひとつ積み重ねていけば大丈夫です。
―職場の男女比率を教えてください。女性が働きやすくするための取り組みはありますか。
部門によって男女比率は大きく違います。例えば工場で働く生産部の社員は、ほとんどが男性です。一方で営業部や製販管理部では女性は多いです。最近採用している人は女性の方が多いかもしれません。女性に限った取り組みはありませんが、男女とも育休は取れますし、子育てで仕事を一時離れた方も段階的に職場復帰できるようにしています。
―他県への転勤はありますか。
営業部の場合は入社して5年位は東京や福岡、大阪などの営業所で実力を付けてもらっています。その後は社員個人の状況に配慮しながら営業所間や本社間での転勤の可能性があります。また建築現場の様子を常に把握するための出張は結構あります。
―入社前に取っておいてほしい資格はありますか。
特にはありません。一生懸命に仕事をこなしていくと自然に知識として身に付いてきます。それよりも、時間のある学生のうちに自分の好きなことや熱中していることに本気で取り組んでほしいです。その姿勢は仕事で必ず生きてきますし、資格以上に価値があると考えています。
―どのような研修制度がありますか。
部門ごとに異なります。営業職の場合、まずは工場に入ってメーカーの要である製造の現場を体験して、製品がどのように作られるのかを1カ月ほど学んでもらいます。営業所に赴任した後は、先輩に付いて徐々に仕事を教わり、およそ1年後に現場を任されるようになります。2~3年後には、お客さまの元に足を運んで商品の提案もしてもらうようになります。
―就活生へのメッセージをお願いします。
合同説明会などに参加して、いろいろな会社の話を聞いて、情報を集めるのが大事だと思います。同じ業種でも会社によって全く違うこともあります。たくさん話を聞いて、後悔のないように選んでほしいです。また、その会社が本当に自分に向いているかは、やはり入ってみなければわかりません。本当に合う仕事を見つけるためなら1、2回の転職はありだとも思うので、その仕事で自分が成長できるのかという視点で仕事を選ぶのも一つの方法だと思います。
会社データは以下より HPはこちら→http://www.fukawass.co.jp/