もろみをかき混ぜる参加者=鳴門市大麻町池谷の福寿醤油

もろみをかき混ぜる参加者=鳴門市大麻町池谷の福寿醤油

 日本の伝統的なしょうゆや酒の醸造文化を外国人が体感するモニターツアーが18日、鳴門市大麻町池谷の「福寿醤油(しょうゆ)」と「本家松浦酒造場」であり、徳島県内の外国語指導助手(ALT)6人が参加した。

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 参加者は蔵を回り、担当者から製造工程について説明を受けた。福寿醤油ではしょうゆの元となるしょうゆこうじの製造室を見学したほか、もろみをかき混ぜる作業を体験した。本家松浦酒造場では、もろみが入ったタンクをのぞき込み、発酵段階で見た目や香りが異なることを確認した。

 見学後には市特産の鳴門わかめにしょうゆを付けて味わったり、精米歩合が異なる日本酒を飲み比べたりして感想を言い合った。

 日本酒好きというカナダ出身のブルソ・ジュリーさん(29)=徳島市西船場町=は「酒やしょうゆがどのように造られているか学べ、味比べもできて楽しかった」と笑顔だった。

 ツアーは県産品の魅力を海外に発信しようと、県と高松国税局が開いた。この日の様子は動画に編集し、外国人向けの展示会やホームページなどで活用する。