徳島県内で行動援護サービスを担っていた「ヘルパーステーションここはな」(藍住町)が、他の事業所にサービスを引き継げないまま昨年11月末で障害福祉サービス事業者の指定を取り消され、12月から多くの重度障害者らがサービスを受けられなくなった問題で、ここはなの元スタッフが新たな事業所を設立し、今年1月から同内容のサービスを始めた。ここはなの事業を引き継いだ形で、利用者らは行動援護サービスの再開を歓迎する。一方、処分発表から新事業者指定まで「サービス提供の空白」が生じたが、この間の県の対応への不信感は拭えないままだ。

 県が昨年11月22日に処分を発表して間もなく、ここはなで行動援護サービスを担っていた複数のヘルパーが新事業所「ライフサポートここえ」(鳴門市)の設立準備を始めた…