畑に囲まれた隠れ家のようなベーカリー店「Un chaton(アンシャトン)」。店内に入ると、店主の辰巳万實(かずみ)さん(70)=上板町=がフランスへ旅行した際にそろえた雑貨が至る所に飾られている。

 もともとお菓子やパン作りが好きだったという辰巳さん。神戸市のパン教室へ7~8年ほど月に1回通っていて、徐々に自分でも店を持ちたいと思うようになった。県内のベーカリー店で2年ほどパン作りのノウハウを教わり、2010年に独立した。

 食パンや菓子パン、スコーンなど約30~40種類をそろえる。手間暇かけて作る分、材料も品質の良いものを厳選する。ライ麦から起こした天然酵母を使っており、添加物は極力使用せず安全安心を意識している。(辻崎愛満)

〈1位〉ママのいちおし(291円、ミニ162円)

 もっちり食感の食パンに四つ葉のクリームチーズをサンドし、ビスケット生地をかけて焼き上げた。ほろほろなビスケット生地とあっさりとしたクリームチーズの組み合わせが絶妙。

〈2位〉おいもぱん(216円、ミニ129円)

 ふわもちな「シルク食パン」の生地でなると金時を丸く包んだ。パン生地が甘さ控えめなので、イモの甘さがより引き立つ。ほんのりとバターの香ばしい風味がアクセントになっている。

〈3位〉あん食パン(183円、一斤1080円)

 北海道産小豆を使用した粒あんがたっぷり。粒あんには隠し味にメープルバターを加えてさらに甘さをプラスしている。そのままでも、トーストしてバターを塗っても絶品だ。

 

■Un chaton
・住所=上板町七條西元原42―3
・営業時間=午前9時~午後4時
・定休日=月、日曜
・駐車場=5台
・問い合わせ=088―694―5408