那賀町特産の相生晩茶作りが最盛期を迎え、生産者宅の軒先に隙間なく茶葉が広げられている。
同町吉野の農業田渕直代さん(82)方では午前5時半から作業。7月に摘んで発酵させた茶葉をむしろの上に広げ、天日干ししている。
作業は10日ごろまで続き、出来上がった茶葉は町内の農産物直売所あいおいなどで販売する。
JAアグリあなんによると、相生地区では約40戸が相生晩茶を生産。店頭価格は昨年同様、1キロ6000円程度となる見込み。
相生晩茶を含む「四国山地の発酵茶の製造技術」は、国の文化審議会が今年1月、記録を残すべき無形民俗文化財として選定するよう答申している。