距離を示した道路案内標識。現行の青地に白文字と違い、白地に黒文字だった=1967(昭和42)年、本社所蔵写真

距離を示した道路案内標識。現行の青地に白文字と違い、白地に黒文字だった=1967(昭和42)年、本社所蔵写真

 1967(昭和42)年に徳島市藍場町2の交差点で撮影された道路案内標識。「鳴門」と「穴吹」までの距離が示されている。ドライバーにとって目的地までの距離の目安になり、ありがたい存在だ。

 自動車向けの標識が国内で初めて登場したのは1922(大正11)年。戦時中の42年に様式が統一されて写真のような白地に黒文字と定められ、戦後の50年にローマ字併記となった。

 示された地名までの距離は、その土地のどこを指すのだろう。原則として市町村役場であることが多いが、役所が市町村の中心部から離れている場合などは、駅や他の場所を採用する例もある。ただし「東京」とある場合は、日本の道路の起点とされる日本橋までの距離を示すそうだ。

 現行の青地に白文字となったのは62年から。写真の標識では鳴門までの距離が15キロとなっているが、現在は国道を通って14キロである。