雲に覆われ肌寒い徳島市内=午後1時ごろ、同市北常三島町

雲に覆われ肌寒い徳島市内=午後1時ごろ、同市北常三島町

 25日の徳島県内は、北部では寒気や湿った空気の影響で雲が広がった。南部では高気圧に覆われて晴れた。午後4時までの各地の最高気温は海陽町10・5度、徳島市9・9度、三好市池田町8・8度。海陽町など県内3地点で日別平年値の最も寒い時期を下回った。徳島市は2月上旬並み、三好市池田町は2月中旬並みの気温となった。

 26日は、高気圧に覆われて晴れる見込み。予想最高気温は海陽町12度、徳島市10度、三好市池田町9度。

 あす26日は「二・二六事件の日」。1936(昭和11)年2月26日、クーデター未遂事件「二・二六事件」が発生。陸軍の皇道派の青年将校が、対立していた統制派の打倒と国家改造を目指し、1483人の下士官兵を率いて「昭和維新」と称して首相官邸等を襲撃した。内大臣・大蔵大臣等が殺害され、永田町一帯が占拠された。

 当初、陸軍の首脳部は青年将校たちの行動を容認する態度をとっていたが、海軍が鎮圧を要求し、天皇も同様の立場をとったので、29日に鎮圧を開始した。飛行機から「下士官兵ニ告グ」のビラをまいて帰順を勧め、「今からでも決して遅くはないから、直ちに抵抗をやめて軍旗の下に復帰する様にせよ」との投降を呼びかけるラジオ放送を行った。形勢が不利になったと判断した将校たちは兵を原隊に帰し、2人が自決、残りの者が自首して、その日のうちに鎮定された。事件の首謀者は銃殺刑に処された。事件後しばらくは「不祥事件」「帝都不祥事件」とも呼ばれていた。