25日午後4時15分ごろ、徳島市上八万町花房の市道にイノシシ1頭が出没し、散歩中の70代女性の左手などにかみついた。女性は左手の人さし指と中指のほか両脚もかまれてけがを負い、同市内の病院に搬送された。イノシシはその場から去り、行方は分かっていない。
徳島中央署によると、イノシシは体長約1メートル。現場はしらさぎ台団地の東側にある園瀬川近くの市道で、周辺には田畑が広がる。女性が歩いていたところ正面にイノシシを見つけ、引き返したが襲ってきた。直後に近くを通りかかった男性が座り込んでいた女性を自宅まで送り、女性の家族が119番した。女性は「イノシシは南東の山に逃げた」と話しているという。
署などが現場周辺をパトロールするとともに、住民にはイノシシを見掛けても近づいたり刺激したりせず、警察に通報するよう呼び掛けている。26日以降も周辺の警戒は継続する。