藍染の染料・蒅(すくも)作りの始まりとなる藍の種まきが1日、上板町下六條の佐藤阿波藍製造所の畑であった。
職人や藍住町地域おこし協力隊員計9人が約4アールの畑で手作業。畝に藍の種をまんべんなくまき、木製の農具で土をならしてなじませた。鳥の食害を防ぐシートをかぶせ、雨水を通す穴を開けた。
藍は1カ月ほどで15~20センチに育ち、別の畑に植え替える。6月上旬から収穫が始まり、9月に藍葉を発酵させる「寝せ込み」をして蒅に仕上げる。12月に全国に出荷する。
藍師の佐藤好昭さん(59)は「気候や土の状態が良く、幸先の良いスタートが切れた。順調に成長し、良い葉が取れてほしい」と期待した。